「これって私だけ?」ADHDの一般的な特徴と当事者が実際に困っていること
目次
子供の頃から周囲と違うという違和感を覚え、最近になってやっとADHDと診断された私のADHDっぽい特徴については過去の記事でもつまみ食い形式で触れてきました。
ADHDの特性は人それぞれ、グラデーションのようになっているため、「実際自分にはどの程度当てはまるんだろう?」と多くの当事者が疑問に思っているのではないでしょうか。
今回は、ADHDに出やすいと言われる特徴と、それが私自身の日常生活でどの程度どういった形で影響しているかを具体的に考えていきます。自分の症状を理解すれば、今後どのようにコントロールしていきたいかを考えることができるはずで、これは私にとっての”ADHD攻略法”の直接的なヒントになるのではないかと思います。
ADHDの特徴 #
武田薬品工業株式会社が運営する「大人の発達障害ナビ」では、ADHDの特徴として下記が挙げられています。
「不注意」の特徴例
- 活動に集中できない
- 気が散りやすい
- 物をなくしやすい
- 順序だてて活動に取り組むことができない
「多動性・衝動性」の特徴例
- じっとしていられない
- 静かにすることができない
- 待つことが苦手
- 衝動的な感情・行動を抑えられない
これらの特徴が、私自身の日常生活でどのように現れているかを、私の『困り度』を3段階で評価しながら具体的に見ていきましょう。
「不注意」の特徴例 #
たぶん私は不注意が強いと思うので、とっても困った結果になりそうです。
活動に集中できない #
幼い頃から集中力ないねと言われ続けてきました。後述しますが、集中しすぎることもまた困り事です。
困り度:★★★
- 始業時間にパソコンを開いたのに、作業を開始できない
- 話を聞いているつもりでも、右から左に抜けていくので、言われたことを覚えてなかったりする
- 本を読んでいるつもりなのに、目が滑ってしまい内容が入ってこない
気が散りやすい #
前項の「活動に集中できない」と似ていますが、作業を始めたにもかかわらず集中が切れるという側面で具体的なエピソードを振り返ってみました。
困り度:★★★
- 会話している途中で気になる言葉などが出ると、次の話題にうつっていても気になった言葉のほうを考えてしまう
- 片付けをしているとアルバムなどが出てくると見てしまって1日が終わる。ゲームとか出てきたら特に終わる
- リビングに物を取りに来たときに話しかけられると、夢中になってなかなか元の部屋にもどれず時間が過ぎていく(そして何の用事でリビング来たか忘れるまでがセット)
- 仕事中に何か作業をしている途中で他のタスクが気になってしまい、すべてのタスクが中途半端になる
物をなくしやすい #
もはや私の持ち物にはすべて足が生えているんではないかと疑っています。
困り度:★★★
- 常にメガネを探している
- いろんなバッグ使いたいのに、どのバッグにお財布入れっぱなしになってるので最近は1つのバッグしか使わない
- なのにお財布がどこにあるかわからなくなり、結局ズボンのポケットに入っている
- 帰宅時にどこに鍵をしまったかわからなくなるので鈴をつけている
- あれ買ったはずだけどもう一度買おうと決意して買うと大体出てくる
- 爪切りをいつも置いている場所をいくら探しても見つからず、夫に探してもらったら、なぜか、いつも置いている場所からちゃんと出てきたというイレギュラーも
順序だてて活動に取り組むことができない #
頭の中が混雑しているので、組み立てるうちに土台が崩れてくような感覚だったり、そもそもまずは書き出してみないとどんな工程があるのかすら理解できません。
困り度:★★★
- 作り置きのために複数品料理しようとしたら何から作ればいいのかわからなくなった
- そもそも単品料理しようとしてるときさえ、野菜の切り方の順序に迷って手が動かない
- 料理というか、作り置きを温めるだけでもどの順序で進めれば食卓に提供できるかわからなくなる
- 夫から「これ先やるべきだったんじゃないの?」「それは後で良かったんじゃないの?」って言われがち
- 片付けしようとしてもどこから手をつけていいのかわからない
- 出かける前にいつも何から準備していいか混乱してなかなか出かけられない
「多動性・衝動性」の特徴例 #
自分としてはあまり多動とは感じたことはありませんが、衝動性は度々感じています。実際はどうなのか、1つずつチェックしていきます。
じっとしていられない #
たまに落ち着きがなかったり、貧乏ゆすりっぽいことはしてしまうけど、困ってはいません。
困り度:★☆☆
静かにすることができない #
よく喋る方ではあるけど、全然静かにできます。
困り度:☆☆☆
待つことが苦手 #
逆に得意なくらいかもしれなくて、困らないです。
困り度:☆☆☆
衝動的な感情・行動を抑えられない #
人生ほとんど衝動的な行動で行き当たりばったりで生きてきた気がします。でも、感情の方はコントロール可能なもの(怒りなど)と不可能なもの(しんどいなど)があり、この項目はめちゃくちゃ困るとは思いつつ、一概には語れない感があります。
困り度:★★★
- 急な誘いに深く考えずに「行く!」と即答したけど、よく考えてみたら全然行きたくないとか、元々予定入ってたとか
- 仕事で少しでも困難やストレスを感じると深く考えずに辞めてしまう
- 新しい業界や職種に魅力を感じると、深く情報収集しないまま、衝動的に転職してしまい、全然自分に合わない
リストにはないけど私が困っていること #
診断基準には直接載っていないけれど、ADHD当事者の間で『あるある』と共感されやすい、私にとっての大きな困りごとを3つご紹介します。
過集中 #
特定の興味や活動に異常なほど集中し、他のことに意識が向かなくなる状態。
困り度:★★★
- 特定の興味(ブログ執筆、クリエイティブな作業など)に没頭すると、時間の感覚を失い、食事や睡眠を忘れてしまうほど集中する
- 周りの呼びかけに気づかない
時間管理の困難さ(時間感覚のズレ) #
困り度:★★★
- 特定のタスクに時間がかかりすぎたり、見込みが甘かったりして遅刻
- 締め切りが近づかないと取り掛かれない(先延ばし癖)
- あと5分で終わるは10分以上はかかると思っていて欲しい
ちなみに、私の時間に対する感覚のヤバさは下記の記事で結構深掘りしています。
感覚過敏 #
困り度:★★★
- 大きい音や特定の音に過剰に苦手意識や恐怖感がある(聴覚過敏)。例えば何かを落とした音だったり、雷の音だったり、、ですが、恐怖で動けなくなります。
- 発達障害の有無に関係なく一般的に恐怖を感じるように設定されている音(緊急地震速報や火災報知器など)ももちろん苦手です。一瞬にして全身の筋肉が硬直するような感覚で、一切動けなくなります。事前に知らせて動けるよう発明された文明の利器ですが、私にとっては警告音がないほうがマシなので消音設定してます。
- イヤーマフなどである程度の対策ができるようで、近々ノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンを購入予定です。
- 洗濯物を畳む時に布の感覚が気持ち悪くて、肘のあたりまで痺れるような感覚がある(触覚過敏)。→使い捨て手袋を付けて対策しています。作業はしづらいですが、やりたくなくなってしまうよりマシです。
- 他人の家のご飯や学校給食などが食べられない、特定の味付けにこだわる(味覚過敏)。
過去の記事では、これらADHDによる様々な困りごとが影響して、ついに仕事を休職しなければならない状況にまで陥った状況について書いています。
私だけのADHDと向き合う #
ADHDの特性は多岐にわたり、人によって現れ方が大きく異なります。もしかしたら、私がとても困ってることに全く困難を感じないというADHD当事者もいるかもしれません。また、いくら当てはまるかもしれないと思っても、専門医にみてもらわないと正しいことは判断できません。専門医からADHDの診断がもし出なかった場合には何か他の原因があるのかもしれません。
今回は困っていることとして特徴をチェックしてきましたが、この特徴は弱みだけでなく、強みにもなりうる側面があります。
あなたもぜひ、自分自身を振り返ってみて何に困っているのかリストアップしてみてください。それをもとに、どんなふうに改善していくか考えたり、困っていても考え方を変えれば自分の強みとして受け入れることもできるかもしれません。自分なりの”ADHD攻略法”を一緒に見つけていきましょう。
2026年01月26日追記箇所:感覚過敏についてさらに気付いたことや対策方法があり、追記をしました。